前回、山下氏の日常をお話したわけですが、
このページの名前は「先生とわたくし…」です。
なぜ、山下氏が先生になったのかを簡単に書かせていただこうと思います。
忙繁時、俗に言うデス・マーチ、修羅場、締め切り前と言った状況の中でのことです。
全社員が忙しく、社員一丸で乗り切ろうというときに、
窓の外を眺めながら、午後の紅茶のミルクティー(超甘党なので日々の水分は9割がたミルクティー)を飲んでいたり、一人延々と機関車の如くタバコの煙を吐き続けるだけで一日が終わっていく山下氏。
しまいには、何かのブームなのか、いちいち…
『じゃあ、お先、俺帰るわ』
『お前は忙しいのか?今日も残業か?今度の休みも出勤か?』
と笑顔で言いにくるようになりまして…。
正直、修羅場中に一人だけ先に帰るとか、どうかと思うしおかしいとか思わないのであろうか?
まあ、注意を受けても
『明日でいいよな?』
とか
『俺のやる内容は済んだ』
とかしか言いませんが、残りが明日でいい仕事でも本来、今日中にやらなきゃいけない仕事は日中待ちきれなくて誰かが片付けているわけで、それを指摘しても
『あ、そうだったか?悪いな』
しか言わないし。
しかも【悪い】って単語は使いますがそんな気は毛頭無いのが氏ですし、
最悪へそを曲げて不貞腐れてしまうのでどうしようも無いのです。
そんな氏の態度に立腹した、我等がウォーリアー吉田先輩は頑張って毎日ガン無視をするのですが、
『吉田くん、
吉田くん!
吉田くん!!
吉田くん!!!
吉田くーん!!!!』
と玄関に居たはずの氏が段々と大声張り上げながら吉田先輩に接近します。
それでも無視をするウォーリアー吉田先輩は頑張って書類に向かいますが、
氏の顔が15cm付近まで迫る頃には限界を迎え
『おおぅっ!?どうしたんですか山下さん?』
と話に反応してしまいます。
そうするとやはり満面の笑みで
『じゃあ、悪いな!俺は帰る。お先な』
とだけ言って帰る氏。
直後、ゴミ箱にゴミを捨てながらゴミに向かい
『だぁぁぁぁぁぁぁっ、ムカつくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!
意味無いことで接近するんじゃねぇ!!帰るなら一人静かに帰れ!!』
と叫ぶ吉田先輩をほぼ毎回見れます。
…それにしても何故この人だけいつも暇そうなのであろうか?
入社して以来、人となれがわかった今でも謎ですが、
どんなに皆が忙しそうでもこの人だけは平然とスローライフを満喫しています。
「仕事を手伝おうか?」や、「俺に出来ることがあったらやるよ」や、「掃除やゴミ捨てしようか?」
と言った言葉は一度といって聞いたことがありません。
また、別件で書くとは思いますが、氏が忙しいときは社員一丸となることを強要されるのですが、
これも一つのミステリーです。
そんな修羅場生活も一週間を過ぎた頃でしょうか…
耳に入ってくる…仕事追加の噂
あかん、あかん、あかん、あかん。
やり切れるわけも無い。
氏を除く全員が日々数時間の残業をしているというのにこの期に及んでまだ増えるのか仕事!?
と言ったとき…
『もう、無理だろ?』
と吉田先輩の一言で空気が重くなってしまいます。
いけない、ここは空元気も元気です。
わたくしは疲れた脳みそを振り絞り何とか今の空気の中にありながら何とか笑いが取れるような事を言ってみようと思いました。
まあ、空振りしても疲労が原因とみなされるでしょう。
「大丈夫ですよ!!俺達にはマウントアンダー先生が居るじゃないですか!!」
静まり返る社内。
いかん、はずしたか!?
その時…
『………マウント…アンダー…?………誰だそりゃ?』
『マウント…山…アンダー…下…山下!!』
『山下先生!!はははははは!!!』
う け たw
まさかここまでウケるとは、
まだ文中には出てこない同僚の方にもウケています。
これは使える!
このまま一気に押し切ろうと言うことで先生をその場で定着化させます。
その後は
『この仕事残しといて明日先生にやらせるか?』
『先生なら時間ありますよ、きっと。』
『だよなぁ、先生送りっと…』
と当然のように先生が定着。
これが彼が先生と呼ばれる所以なのでした。
でも、本人は先生と呼ばれていることを知らない。
いつの日か、先生と呼んでしまいそうで怖いのはここだけの話です。 |